【学歴】
■1970年愛媛県立宇和島東高校理数科卒業
■1974年熊本県立熊本女子大学食物学科卒業
■2012年広島大学社会科学研究科マネジメント博士前期課程修了
【職歴】
■1975年広島県学校栄養職員入職
■1988年医療生活協同組合広島共立病院食養科入職
■2001年医療法人社団恵正会二宮内科栄養部門入職
■2014年美作大学生活科学部食物学科教授就任 現在に至る
■2017年社会福祉法人正仁会フードバンク事業あいあいねっと入職 現在に至る
■2017年 医療法人社団恵正会NSTアドバイザー就任 現在に至る
【社会活動歴】
■2002年がん患者の会「とま~れ」運営委員
■2007年NPO法人あいあいねっと代表→社会福祉法人正仁会へ
■2019年全国食品ロス削減研究会代表
■2021年広島県内フードバンクネットワーク共同代表
【資格】
■管理栄養士
■マネジメント修士
【受賞歴】
■1992年広島市安佐医学会コメディカル部門学会賞「夏休みの子供の食生活調査」
■2011年2月 あしたのまち・くらしづくり活動賞(公益財団法人あしたの日本を創る協会)を受賞
■2012年日本栄養士会栄養改善功労賞
■2013年第2回ひろしまNPO大賞受賞
■2016年12月 広島市より、ごみ減量優良事業者として表彰される
フードバンクを起ち上げた理由
今から、20年も前のことです。
管理栄養士として勤務していた二宮内科の外来で慢性腎不全の患者さんの栄養指導にあたりました。食事の用意が困難な方でしたので、広島市の配食サービスを紹介しました。
その時、その患者さんにこう言われました。
「高くつきますのう。わしの命にそれだけの金をかける価値がありますかいのう!」
私は、管理栄養士としていくら研鑽を積んでも、経済的なことを前にすると、まったく役に立たないことに気づかされました。経済格差が健康格差に結び付くことを仕事を通して実感した瞬間でした。
すでに、高齢化や高齢者の貧困問題がクローズアップされていましたので、放っておいてはいけない、どうにかしなくては、この地域に『「食べる」を保障する仕組み』を作りたい、高齢者の低栄養を防ぎたい、と、注目したのがフードバンクでした。
企業や農家、個人からもったいない食べ物を無償で寄贈してもらい、それを必要とする団体や個人に無償で提供する活動のことです。
地域の方々の協力を得て、2007年に活動をスタートすることができました。
政治活動を始めた動機
2007年に可部でフードバンク活動を起ち上げ15年以上経過しました。
その間、寄贈された食品を必要とされる団体や個人に提供し喜んでいただいたり、食品ロス削減を地域に広めるため啓発活動に果敢に取り組むなど、地域を始め広島市域内外の人々に支えられ、活発な活動を展開して参りました。
活動上の課題は、仲間と力を合わせてその都度乗り越えてまいりました。
しかし、あいあいねっとが対峙する活動には、社会構造的な課題と向き合うものが多く、その解決には、1フードバンクが頑張っても限界があり政治的なアプローチが必要であることに気づきました。
今必要とされているフードバンク活動がもっと機能するよう、公的な支援を制度化したり、行政や企業との協働を後押ししたいとの強い一念で、今後も政治的アプローチに挑戦し続けます。